LCR、Tr、ダイオード等、マルチテスター LCR-T7

LCR-T7この製品の名前、型番がよく分かりませんがネット販売ではLCR-T7と有ります。
インターネットやアマゾンでは、トランジスタ テスタ 等の呼び方で販売されています。この姉妹機を紹介されている日本語のwebsiteもいくつかありますね。
簡単にL、C、Rの値はもちろん、トランジスタのhFEやVbe、ダイオードの順方向電圧などを自動で簡単に測定できます。
測定レンジがインダクタンスは0.01mHから、静電容量は25pFからと、高周波部品の測定には大きすぎるため、日本での購入は躊躇していましたが、日本でアマゾンから購入したLCメーター、LC-100Aが期待外れの精度だった事と、中華人民共和国内では安価(送料込み62元。日本円で約990円)に購入できる事から購入してみました。
結論を先に言うと、購入して良かったです。大きな理由は以下の2点です。

  1. 中華人民共和国で購入する怪しげなトランジスタやダイオードの特性を簡単に確認できる。特性を揃えるための選別にも操作が簡単。
  2. 充電池を内蔵して小型なので、棚の上に転がしておいても邪魔にならない。結果、L,C,Rの値確認など、ちょっとした事でも簡単に利用しやすい。

測定はとても簡単。ICテストボードソケットに素子の足を挟んで、ボタンを押すだけで自動測定します。レンジの切り替えなども不要。液晶も分かりやすい表示です。
半導体をこのテスターにかけると以下のように測定値が出ます。hFEやVb-e、ダイオードの順方向電圧などは素子の良否、特性の選別に使えます。

良品のトランジスタと、過電流で壊したトランジスタです。壊れたトランジスタがただの抵抗体になっていることが分かります。

小容量コンデンサの容量を測定してみました。以下の写真は上段が左から、22pF、30pF、33pF。下段が左から、47pF、68pF、75pFの公称値のセラミックコンデンサを測定した例です。性能諸元では25pFから測定可能となっていますが手持ちのコンデンサでは30pFは測定できず。33pFから値を表示しました。小容量では仮に素子の表示値を基準として見ると、測定値は15~20%程度、少なめに出る傾向があるようです。

セラミックコンデンサ実測グラフ手元のセラミックコンデンサについて、LCR-T7と他のLCR計で測定値の違いを比較してみました。測定したコンデンサには許容差(誤差)ランクの表示が無いので、20%(Mランク)ではないかと思います。
容量が少ない方、68pF程度まではコンデンサの表示値よりかなり少なめの測定結果です。他のLCR計はほぼ、コンデンサの表示値ですので、LCR-T7の特性かと思います。
100pFの測定値はLCR-T7及び他の測定器共に表示値から大きく外れています。同時に購入している他の100pF表示のコンデンサを測定してみると、130~140pFのものもあり、2台の測定器で同様の傾向です。購入したロットの出来栄えが異常ではないかと思います。
元々、セラミックコンデンサの容量は安定性が悪く、測定電圧、電流、周波数などの条件でも変わるので、75pF以上であればLCR-T7の静電容量測定値は使えそうです。

インダクタンスに関してLCR-T7の表示最小単位は0.01mH(10uH)です。高周波同調回路などではuH単位を測定する必要があるのでこの用途には向きませんが、どのような表示になるのかを確認してみました。

フェライトインダクタ実測グラフ公称値4.7uHは測定限界以下で0.01mH(10uH)と表示。10uHは0.01mH、68uHは0.06mHと表示されますが有効桁数1桁では測定値として実用的ではありません。100uHは0.10mH、220uHは0.21uH、330uHは0.32mH、470uHは0.47uHと表示されます。100uH以上であれば部品混入の選別など、目安には使えそうです。この測定値の範囲ではLCR-T7の測定精度を言っても意味がありませんが、他のLCR計と併せて公称値と測定値のズレをグラフにしてみました。

このほか、ツェナダイオードの降伏電圧は0.01V単位で測定。赤外線リモコンの信号と波形測定。トライアック特性などの測定が出来ます。コストパフォーマンスの高い測定器だと思います。

 

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