マンフロット雲台 MHXPRO-3W の問題点とアルカスイス互換改造

マンフロットの雲台、MHXPRO-3Wはデザイン、パン・ティルトのハンドル収納性、強度・剛性などには満足していますが、ハンドルの操作感とクイックリリースには問題があります。
操作感はフリクションコントロールや価格とのバーターで、撮影に困るというほどの問題ではありませんが、クイックリリースに関しては実際の使用時に以下のような問題が有りました。

1.クイックプレート上のゴムが厚すぎてカメラが雲台にしっかり固定できない。
24-70mm f:2.8を付けてレンズを触るとカメラとクイックプレート間のゴムをバネにして雲台の上で振動します。

2.クイックプレートの取り付け方向が一方向なので、レンズを上方に向ける時にプレートの向きを付け替える必要がある。
 これはそもそもMHXPRO-3Wが上方にあまり角度を付けて向けられないという仕様上の問題があり、上方撮影時にはカメラを逆向きに付け替える必要があるための問題です。クイックプレートに前後の向きが無ければ簡単にカメラを180度向きを変えて付け直せばすみますが、MHXPRO-3Wのプレートは前後の向きが決められているのでプレートそのものの付け替えが必要です。星の撮影とはいかなくてもちょっとした花木の撮影でも非常に不便です。

3.70-200mm f:2.8使用時は三脚座がなるべく多くクイックプレートと接するように取り付けるので、向きが90度変わり、操作性が悪い。
これもクイックプレート上のゴムが災いしてボディと同じ向きに取り付けると三脚座がゴムの上に乗っかったようになり、安定性が悪くなる為、致し方なくクイックプレートと三脚座の接触面積が大きくなるように90度向きを変えて取り付けています。

 

4.クイックプレートの取り付けが緩む
 クイックプレートのカメラ固定ねじは指でひねって取り付けるために大きめのリングが付いています。他の方式のプレートと比べて何も道具を使わずに閉める場合には力を入れやすい構造だと思います。しかし、力一杯締めても花の撮影など、カメラをいろいろな角度にして頻繁に構図を変えるような撮影時にクイックプレートが緩んでしまうことがありました。
取り付け方が良くないのかもしれません。カメラを三脚に固定した後で、ボディを持って増し締めすれば良いのかもしれませんが、カメラにクイックプレートが曲がって付くことになり、あまり良くありません。ヘキサゴンレンチの受けが付いていればしっかりと締め込めるのですが。

雲台としてMHXPRO-3W自体は気に入っているので、以上の問題を解決する為にMHXPRO-3Wのアルカスイス互換化を行いました。
アルカスイス方式のクイックプレートもボディに固定する方式はMHXPRO-3Wのクイックプレートと同じですが、先日、小型三脚用に購入したボディ専用アルカスイ互換のクイックプレートはヘキサゴンレンチで固定できる事と、ボディに合わせた形状のために、ねじの緩む心配は遙かに小さくなります。
また、70-200mm f:2.8には専用のアルカスイス互換のクイックプレート形状をした三脚座が販売されています。
アルカスイス互換とした場合、カメラボディ底面の樹脂部とクイックプレートとの接触以外は全て金属同士の固定になり、カメラと三脚がより強固に一体化される事が期待できます。

MHXPRO-3Wのアルカスイス互換化はHejnar PHOTO の変換プレートを使いました。
型番はMHXPRO-3WF62b($112)です。送料含めてMHXPRO-3Wの購入と同じくらいの費用が掛かります。最初から自分に必要な条件を良く研究、検討して雲台を買う方がよほど賢明かもしれません。これも道楽、楽しみと考えられない方にはとてもお薦めできません。
キットの内容はMHXPRO-3Wのクイックリリース部分を置き換えるプレートと、アルカスイス互換のクランプです。クランプはF62b($65)という型番で単独販売されているものです。プレートの袋にはネジが4本入っていますが、この内の2本はクランプを取り付ける際に使用します。
また、ヘキサゴンレンチは手元のものを使うとネジの頭に完全に入らないものがありました。付属のレンチを使用した方が良いです。

製品に取り付けの説明は入っていません。このページの一番下にあるDetailed Instructions のリンク先にpdfの取り付け説明があります。
最初に雲台の裏からロックレバーを取り外します。

次にシルバーのピンが付いた端を引き上げてピンを抜き、セーフティロック機構を外します。このピンはこの後で再利用します。

雲台の表のクイックプレートが入る部分に改造用のプレートを取り付け、裏のロックレバーを止めていた穴から付属のネジで固定します。

取り外したシルバーのピンのみを元の位置に戻し、付属のネジでプレートを固定します。この時、ネジはネジの頭がピンに当たって止まります。ネジをねじ込みすぎるとピンが変形すると思います。後から緩まないように、また、ピンが過度に変形してしまわないように適度な強度で止めておくのが良いと思います。ここの力加減は微妙です。

これでプレートの取り付けは完了。上面からクランプを取り付けます。クランプは90度異なる角度で取り付け可能です。ボディに付けたプレートと70-200mm f:2.8三脚座プレートで同じ向きになるように取り付けました。
この場合、ボディにアルカスイス互換のL型プレートを付けるとカメラの向きを90度変えてしまう事になります。縦位置よりも70-200mm f:2.8の使用頻度が高いので、L型プレート使用は断念します。

重量は100g以上増えて費用も掛かりましたが、この改造でかなり使い勝手が良くなりました。

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